FX!マネーの虎がドル円マーケットを分析

ドル円がマーケットを主導

鳩山由紀夫首相の辞任表明を背景に久しぶりにドル円がマーケットを主導する場面も見られましたが、ユーロ不安を背景にしたユーロ売りが加速、ユーロドルではついに1.2000ドルを割込むレベルへ到達することとなりました。メキシコ湾での原油流出阻止の失敗報道を受けて下落した米国株式市場と歩調を合わせて下落したユーロドルは、その後の米国経済指標の好結果ですぐに反発、その後は方向感に欠ける展開が続きました。

 

鳩山首相の辞任表明があり、マーケットでは円安に反応、ドル円では91円75銭まで上昇しています。海外勢参入後も円安が進行し、日本時間深夜には92円30銭まで上昇、クロス円でもドル円の流れに引きずられ、ユーロ円は113円、ポンド円が135円40銭、豪ドル円で77円60銭まで上昇することになりました。

 

金曜日に米国雇用統計の発表を控えた木曜日では比較的落ち着いた相場となり、雇用統計で強い数字が出るとの期待感が広まっていました。しかしながら、金曜日に発表された米国雇用統計で非農業部門雇用者数が43万1,000人増とアナリスト予想を下回る結果となると米国株式市場が大幅下落、リスク回避の動きから円買いが積極的となり、ドル円は91円 90銭、ユーロ円は110円50銭へ値を下げています。雇用統計発表前からハンガリーのデフォルト懸念の情報で下落の足を速めていたユーロドルでは、ニューヨーク時間もユーロ売りが止まらず、ついに1.2000ドルを割込むレベルまで値を落とすこととなりました。