FX!マネーの虎がユーロ不安を分析

ユーロへの不安材料

ユーロでは引き続き、不安材料に反応しやすい市場心理となっています。また、この市場のセンチメントを利用した“投機的な動き”も重なり、ユーロドルでは更なる下値を目指す可能性があります。1.1800ドルは完全に視界に捉えたといえそうですが、当面の注目ポイントは1.1600ドルを割込むかどうかといったところにあります。

 

ドイツの貿易収支と経常収支が発表されるほか、消費者物価指数、BOEによる英国政策金利、そしてECB理事会による欧州政策金利の発表があります。政策金利自体には変更はないと予想されていますが、欧州の経済不安に対する要人発言に注目が集まるところです。

 

おそらく要人が積極的に不安材料を口にすることはないと思われますが、テクニカルに動くマーケットはユーロ売りのタイミングを見計らっており、マーケットが発言を好意的に受け取らない可能性もあります。

 

金曜日の雇用統計で、一旦リスク選好投資に水を差したカタチの米国経済指標では、ベージュブックや貿易収支、小売売上高、そしてミシガン大学消費者信頼感指数の結果には注目したいところです。米国景気への期待感が裏切られる内容であった場合は円買いが進むと思われ、ドル円では90円、ユーロ円では106円を目指すことになりそうです。